あおい 千隼さん [「13kid短編小説集」へのレビュー]
2016/11/26
レビュー失礼致します。
(応援)

シリアスな、心からの叫びを訴えるようなお話ですが、随所に散りばめられたユーモアにハマり、ページをめくる度に笑ってしまいました。

と、ここから本題に入りたいと思います。

主人公には、心から焦がれる上司がいます。ですが彼に想いが届くことはございません。
その想いを昇華するために、Web小説を投稿することが、唯一の捌け口であり心の拠り所でもありました。

上司にLINEを送ろうと、返るのは既読表示だけ……
益々主人公の心は病弱してゆきます。

もうひとつの特技としまして、主人公は想いを妄想に転化することが、得意としております。
残らないデータよりも、1枚の絵葉書を……
主人公の欲しいものは、目に見える存在ではなく、手にすることの出来る現実なのかな、そう感じました。

主人公には、中等部の頃からの後輩がおります。
その彼は、ことある毎に主人公の許を追いかけ、終いには就職先にまで現れました。
彼の存在は煩わしく、それがまたストレスになってしまいます。
投稿という楽しみにまで、彼は侵食してきました。

小説に幾度も贈られてくる応援。
それは重なる内に、ストーカー染みたように感じてしまいます。
狂気じみた内容のレビューまで届き、とうとう楽しみである小説さえ手放してしまいました。

焦がれた上司の婚姻。
すべてが無味乾燥となった主人公は、それでも祝いの花を贈ろうとします。
辛く悲しいときに笑顔を向けるのは、何よりも難しいこと。
それを敢えて実践する主人公に、胸がつまされてしまいました。

後日譚では、主人公が投稿していた熱烈なファンが明らかになりますが、それはどうぞご自身でご確認下さい。

作者様のお話は、心に直接語りかけてくるような、文芸的な表現でいらっしゃいます。
言葉遊びのような表現の数々。
それを紐解きながら拝読するのも、楽しみのひとつではなでしょうか。

素敵なお話でした。
優秀作品の受賞、おめでとうございます。

有り難うございました。
コメント(5)

このコメントへの反応

13kid
13kidさん
[ コメントへの返信 ]

あおいさん、素晴らしいレビューを戴きまして誠にありがとうございます。
ピックアップされるなんて夢にも思わなんだ…

この作品、一番レスポンス返し辛くて。

何せこの作品書く際に、
男キャラの設定が真っ先に浮かんで、
そのキッカケが
HKB48の曲で、もうタイトル忘れたけど
なんていうか最初の勢いが、押し切り感が
問答無用!て感じで多分改稿したら、
最初躊躇ったサイバーなアレも、
盛り込むやも知れないです。
いややっぱよそう。
そうなると彼女、ますます引くでしょうね。

匙加減大事。

この作品は書きながらいくつかラブソング巡りをしました。昔の曲のフレーズに浸ったり、最近の曲のフレーズに微笑ましくなったりして。

そんな90年代女な彼女とファイヤーサイバーな彼のPPAPな恋愛(=゚ω゚)ノな発想でした。時期的には。
並行して書いてた『チル・アウトキャスト』がこの作品を結果良い方向に持っていきましたね。
多分、チルが無かったら坊主やお米並のコメディ枠まっしぐらです。

ただまあ愛とか書くと『くあー』とこっぱずかしくなるのでこんなレスポンス返し辛いし、今年はそういうのを出来る限りやっていきたいな、と思うので、良いきっかけなのかな、と。

今年はちゃんと恋愛作品たくさん作ってみたいな、と願掛けして締めの挨拶とさせて戴きます。

ありがとうございましたo(^-^)o

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2017/01/07 18:07
コメント(4)

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