秋の聲

平安公達は琴の声に悩まされ、殷の後継国の幻を見る……

国香

3時間10分 (113,891文字)
『七絃灌頂血脉』の番外編。若き日の三位殿の秘琴をめぐる物語。本編読後に読んだ方が楽しめます。

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あらすじ

平安時代。麗しい公達・周雅は元服したばかりの十五歳の少年。それでも、すでに琴の名手として名高い。 初めて妹弟子の演奏を耳にしたその日、いつもは鬼のように厳しい師匠が珍しくやさしくて…… 不思議

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感想・レビュー 2

遥かなる古の時代に精神が飛ぶ主人公は、その時代に間違いなく存在した人間の目を借りて、様々な事柄を見聞する。老若男女を問わずに。それはまるで主人公が経験をしているかのような描写で、リアリティー溢れる描写
ネタバレあり
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師である政任出奔直後の三位殿の話、大変面白く拝読しました。他の国香さんの作品でもそうですが、スケールの大きさに自分の視野が広がって行く心地よさを感じます。 また、本作品『秋の聲』では海の底にある他界を
ネタバレあり
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