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わたつみおにが泣く夜に

小説 ファンタジー

わたつみおにが泣く夜に

砂原雑音

どうして言葉にしなかったんだろう。あなたの耳に届くうちに言えれば良かった。

連載中

21ページ

更新:2017/04/25

説明

※水害、津波の描写があります。


目に焼き付いて忘れられない光景がある。

一面、真っ黒い海に飲まれて
私はとんがり屋根にしがみつく

海の表面に立っているように見えるその鬼は
天を仰いで、両手を広げ

大きく口を開けていた
まるで深呼吸でもするように、弓なりに背を反らせ

真っ白い満月の、その真下
泪がキラキラとツキアカリを反射した


幼い頃、奇跡的に救助され水害から生き延びた波野つぐみ。
その時に見た光景を、夢でも見たのだろうと大抵の大人は信じてはくれなかったが、どうしてもそれを夢とは思えなかった。
唯一祖母だけが、それは魂を食らう鬼だと昔話を教えてくれた。

月日は流れ、高校生になったある日。
つぐみは、その時の鬼を再び見つける。

あの夜と、少しも変わらぬ姿のその鬼は、「わたつみ」と名乗った


表紙イラスト
東雲旭様[リンク]

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