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夏服のリルケ

小説 恋愛 純愛

夏服のリルケ

lime

(2)

(KEEP OUTシリーズ:エピソード0)天野春樹、14歳の夏の物語。

完結

34ページ

更新:2017/08/18

説明

人の肌に触れると、その記憶や感情を鮮烈に取り込んでしまう異能の少年、天野春樹。

繊細な心の狭間で苦悩し、揺れ動く思春期の少年と、彼を愛しながらも戸惑い逆に傷つけてしまう上司、戸倉美沙の物語を描いた『KEEP OUT』シリーズの、原点になるエピソードです。

サスペンスタッチの本編とは違い、派手さもミステリー要素も排除し、切実な少年の苦悩を赤裸々に描いてみました。

美沙との本当の意味での《出会い》である、春樹14歳、夏の日のエピソードです。


※参考資料:『リルケ全集』―「恋する少女」より詩を一部抜粋

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作品レビュー

またたびまる@夏風邪夏バテWコンボ
またたびまる@夏風邪夏バテWコンボさん
【作品】夏服のリルケについてのレビュー

ネタバレ

本編未読なので、エピソード0となる本作へのレビューを書かせて頂くのも失礼なんじゃないか…とためらいもしたのですが、読後の切なさにも似た余韻をどこかにぶつけたい衝動を抑えることができませんでした。

情報というのは時に凶器となり得ます。
知りたくもない情報が、勝手に流れ込んでしまうという能力を持った少年。周りの人々が知らないうちに、多くの凶器に傷つけられ続けた毎日は、どれほど孤独だったことでしょう。
他人に触れること、踏み込まれることに恐怖する思春期ならではの主人公の心の機微が痛いほどリアルです。
ケーキの甘さ、バラの棘に傷ついた指先。
少しずつ用意された小道具に、読者もいつの間にか主人公の心情に寄り添っている。そしてラストに引用されるリルケの詩の1編がどこまでも切ない。
自分が春樹なら、美沙なら、一体どのように生きていくのが正解なのでしょう。
……できることなら彼らの幸せを願わんばかりです。

本編で彼と彼女がどのような物語を紡ぐのか。
少しずつ本編も読ませていただこうと思います。

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1時間前
コメント

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