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名も知れぬ駅

小説 恋愛 その他

名も知れぬ駅

有月 晃(ウヅキ コウ)

(4)

妄想コンテスト「恋のはじまり」参加作品

完結

15ページ

更新:2017/09/03

コメント:【短編 No.12】旅行記テイスト。恋愛スパイスは控えめに仕上げました。

説明

 ローマ時代の残滓漂う旧市街。

 赤茶けた煉瓦作りのありふれた住宅マンション。そのワンフロアを占有する家族経営の安宿に逗留して、数週間が過ぎた……


 夜行列車で出会った彼女との、始まりの物語。


2017.8.23 初掲載

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作品レビュー

aoisora
aoisoraさん
【作品】名も知れぬ駅についてのレビュー

ネタバレ

サークルからレビューさせて頂きます。

拙ないデビューで申し訳ありません。


 脳内に広がる見たことも無い風景、人の動き、そして列車の音。とても鮮やかでした。これだけをとっただけでも、この作品を読んでよかったと思えるほど作者の筆力は素晴らしく、文章に羨ましいぐらいの息遣いを感じます。

 
 映画のようでした。名の知れぬ駅まで降り立つ一本の映画ですね。この後のこの二人がどうなったのか読後の余韻さえ残しています。

 この作品の世界観も素敵ですね。言葉のチョイスも小物の使い方も、おばさんの歯軋りさえ味がありかっこよく思えます。

 
 主人公はとても魅力的。光を撮りたいから色が邪魔っておもったり、女性に気遣いながら林檎をウサギにむいてあげたり、煙草の話や、電車の繋ぎ目の音に拘ったり、そんな感性とうのかな主人公の感受性というのかな、個性がとてもかっこいいなって思います。


そして、ああすごいなっと思うのは、主人公が女性に不器用で意味もわからず睨まれたり、お金の計算をする現実的な部分があったり、ちょっと不器用なところ。そんな部分も魅力的で、世界観がぶれません。雰囲気と溶け込んで、それが一体になって読み手に届けられます。


 
 有月さんの描かれる息遣い溢れる異国の土地に、魅力的な主人公。そこで出会った異国の言葉を話す異国の女性。まるで映画の主人公になったような気持ちになりました。お姫様を連れ去った後は、どうなったんだろー。気になるところですが、素敵な写真を撮りながら旅を愉しんだんだろうな。誰もが一度は経験したい恋だなって思いました。

 素敵!


 良作ありがとうございました。


--aoisora
(2017/08/28)

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2017/08/28 17:30
コメント(1)

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