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第一章・王室委員会の設立

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第一章・王室委員会の設立

広い近代的な校舎の一画に西洋式の古い煉瓦造りの建物が一棟ある。
そのイギリス積みのレンガの壁に真っ赤なペイントの落書きがあった。

クソ オンナ エリザベス


それはすぐに学校の用務員と管理人によって消されたが、完全には消えず跡が残っていた。
それを口惜しそうに見ている姫宮英里紗。

彼女こそエリザベス。その気高さと正義感からエリサがエリザになり、エリザベスと呼ばれた。
そしてその落書きを見て分かるように、嫌悪する生徒も少なからずいた。

英里紗はその薄い唇を指で摘んで、口惜しさを空に投げ捨てた。そして、決意したのである。
この学校を正してやる。

いや、日本の学校社会を変えてみせる。
そして、私を慕う従者たちと各倶楽部のキャプテンに書簡を送った。


《 私しエリザベスは王室委員会を設立します。
よって、その入会を各倶楽部のメンバーに要請する。》

その集合場所がこの赤レンガの建物だった。その傍らには桜の樹が一本。ピンクの花びらを風に散らせている。

英里紗は窓辺からそれを眺めながら時間を気にしていた。メンバーは約束の時間が過ぎても一向に集まらず、ペイントを見た時と同様その美しい顔を引きつらせていた。

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