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「でも修行始める前と後で、彼女の態度全然違うし。それに二人っきりだったし……」
「黙ってはいたが、一応私も居たぞ」
口を尖らせるミスティに、銀麗が声を潜めて自分もその場にいたことを伝える。
銀麗からの援護もあって、真面目に修行していたことを証明できてミスティもなんとか納得してくれた。
しかしふくれっ面は変わらず。
どんな想像して何を疑われたのやら。
「よーし、んじゃ今日こそピザを作るぞー。ミスティとミローヒにも手伝ってもらうからよろしくね」
ミローヒが戻ってきてから、早速夕食の準備に取り掛かる。
「任せて!」
やっと念願のピザを食べられるとあってか、ミスティは気合充分に息巻いている。
髪を後ろで縛って袖捲りまでしてる。
「初めて作るから、色々と教えてもらうよ」
同じくミローヒも髪を纏め、ラナーシャから借りた小さめのエプロンを着用している。
今回は人数が多いから、数も種類も豊富に揃えたいところ。
人手があるのはありがたい。
アーメイガーの他の面々も、倉庫整理が終わり次第手伝ってくれるそうだ。
さすがにピザだけでは物足りないから他の献立を作ってもらおう。
「ミローヒはパン作ったことあるんだったよね。なら、同じ要領でまずは生地を……」
今日はどんな種類を作ろうか。
考えるだけでも楽しみだ。
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