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自分が低級ランクである事には正直触れてほしくない。
それがルナの本音だった。
自分を変えるきっかけの為にと目指した魔法使いだったが、あっさり素質が無いと言われた時はがっかりもしたが、同時に自分自身への怒りもあった。
それから自分の前に現れる素質があると判断されている魔法使い達が羨ましく思えてならなかった。
そして同時に、もどかしくて無性にイライラもしていた。
しかしカイトに助けられた時、あの強さを目にした時、そんなものは何処かへ吹き飛ばされていた。
あまりにも圧倒的な光景だったからだ。
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