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「好き、なのか? そうではない何か?」
ぽつりとつぶやくと、高田は呆れ顔でため息をついた。
「英ちゃん、とても35の男のセリフとは思えないよ?」
彼の言うことに否定はしなかった。
その日は夜遅くまで飲んだが、鳥山は明日用事があるからと高田を連れて引き上げた。
そして奴らが帰ったあと、食べ散らかしたものや、空いた缶を半透明の袋に入れながら、あることに気がついた。
冷蔵庫を開けると、それはまだ新しい状態で残っていた。
「ケーキ食ってねえ!」
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