第二章 神宿区花壇神社 休日市にて

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その人がやはり あの本をみてみたいという 人でした。 店主の文乃さんから 紹介を受けて   その人 自己紹介「初めまして わたくし 鷹埜 涼介と申します あの本を仕入れられ たんですねえ。あなたが あんな素敵な本 よく見つけられましたね」 「いやあ たまたまですよ。私が探しだして来たわけでは。。。あのぉ あの本のこと 店主から お聞きしましたよね 大丈夫ですか」 「ああ 問題ないですよ そうそう これから 店主さんも 気になるから この本を入れておく書庫 お見せしますよ なんなら お嬢さんも ぜひ見てあげてくだ さい。多分 あの本も気に入ってくれると思いますよ。」 と なんとも 不思議なことを言う お客さんだなあ と思いつつも 文乃さんも 一緒に行くのなら 「僮士くんも行きましょう」と 茨木くん 「ならば お送りしますよ 家はどちら何ですか?」 と 聞けば「亰橋なんですけど。」 そこへ文乃店主 も 店番を 旦那の筆ちゃん(笑)に任せて 店先へ出てきては栞お嬢に「栞 あんたも見に行く?。。。鷹埜さんは 書道家なんで すって。」と言えば。 ああ なんとなく 納得したような。。。。。職業とか年齢やらわからなかったのも。。。。 栞お嬢へ 鷹埜さん「と言っても それだけでは 食べて行けませんので 神宝町 ここで 書店バイトをしてるんですけどね」 茨木くん 気になったのか(自分と同じくらいの年齢やら。まあいろいろと) 車を運転しつつ 「どちらでバイトを?」 と 珍しく 話かければ「私は すずり通りの 中華書林です 書家やってるから なん とかなるかと思ったんですけどね」と なんかな 含みのある言い方に。 栞お嬢も気になり「と言うと?」 「はい まあいずれ 原文で 読みたいと思うんですが 北京語と漢文とは 全然 違ってて 戸惑っていますよ。まあ勉強に次ぐ勉強ですねえ」と 「北京語と漢文ってやはりちゃうんですねえ」と何か安心したのか 茨木くん 急に砕けた話し方を し始めたかと思えば やはり お盆休みのため 早めに  亰橋へ たどり着いて 「ええと どの辺りへ 着ければいいんですかねえ」 と 言えば 鷹埜さん 亰橋の ビル街中心地へ。。。。 すると また 茨木くん 何やら 考え始めたりして。。。。
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