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コイツはもう英語で話さなくても良いのかとは思ったが、今はお前はどうでも良い。
ひよはどこだ?
隙間から部屋の中を覗くがひよは見えないし、俺の所に出ても来ない。
身体の中が熱い。
苛々しすぎて頭に血が昇ってる。
「ふーーーん、そう。わかった。おやすみ。」
「good night!」
パタンと扉が閉められると、ポケットに入っている携帯からは二人が俺を追い返した事を喜ぶ声が。
どうしてこうも俺の恋路を邪魔する人間ばかりなんだろうか。
あの女、何か企んでるなと思ったらひよに変なことばかり吹き込みやがって。
しかもこれはハネムーン。
クリスティーナ、俺を怒らせてしまったな。
これは報復せねばなるまい。
俺を怒らせたらどうなるか、その身を持って思い知らせてやる。
それにひよも俺に追い掛けて欲しいからって、これはあまりにも酷い仕打ちだ。
俺は最高の夫で、簡単に泊まれないシンデレラ城に泊まれるようにしたし、明日結婚式にウェディングドレスだって用意してるのに。
ひよにもお仕置きが必要だな。
俺は部屋に戻りながら頭をフル回転させて考える。
そして一分程で頭の中でシナリオを作り終えると、携帯を操作して電話帳を開いた。
少しのコール音の後、相手は出た。
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