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「ハァそれはないんじゃない? 夜中に家に上げて 抱きついて寝るし反則だろ」
腕にしがみついて眠る梨花子を見て思わずボヤいてしまった
「俺はそんなに安全な男に見えるのか?」
(前にもこうやって眠った事があったな)
停電の時
NYに行く前もか・・・
眠っている梨花子を見て
(こんな時間がずっと続けばいいのに・・・)
梨花子をグッと抱き寄せて目を閉じた
「Um・・・えっ?!」
目が覚めたら廉の腕の中にいた
「あれから・・・うっ頭が痛い」
廉の腕をほどき顔を洗って鏡に映る自分の顔を見ながら
「マズイ!マズすぎる!」
(専務との距離を置くつもりで会社まで辞めたのに・・・これじゃ距離を置くどころか縮んでるじゃない)
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