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「バイトかぁ。確かに混むとさすがに和希兄ちゃんひとりだと厳しい時間帯があるよ。」
やっとTシャツを着た義人が言ってきた。
バイトしていたから知ってるんだろうな。
僕は皿洗いくらいしか手伝えなかったし。
てか、3月にTシャツ?
「寒くないの?」
「ん?優希が温かいからねー」
義人は慣れたように僕にぴったりくっついてきた。
ほら。もうこのぬくもりを知ったらとろとろに溶けてハチミツになるよ。
義人はその蜜を狙うバキバキ蜂だっっのか。
それかハチミツ食べたいーって言う黄色いバキバキ熊か。
そんな義人の胸にすっぽり埋まって僕は甘い夢を見るんだ。
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