童子

レビューサークルから失礼します。取り敢えず読み終わりましたので早速レビューを。 全体的にテンポ良く進んでいる作品でした。ただ読んでいると途中で「ん?」と気になる箇所がチラホラ出てきました。 まあ賢者とか聖遺物関連を全部バグで片付ければ話は早いんですが、『何だかなぁ……』とキャラクターやら設定にも腑に落ちない箇所があります。 この作品を楽しく読みたい場合は、深く考えない方が良いとは感じました。 それでは幾つか気になった箇所を。 まず何故、冒険者達は聖遺物を集めているのか(ゲーム内での設定)について。 まず神に会うために聖遺物を集める。ただしこれは<目的>では無く<経過>ですね。 <目的>とは神に会うことでは無く、『神に会った後』――つまり目的とは、金か名誉、地位等といったものが必要です。 それらが記述されてないため、『そもそも、何で神様に会おうとしてるの?』と読んでいて最初から疑問でした。 それが無い為、聖遺物そのものにも価値が見出だせず、更には『何故、冒険者達は命を掛けてまで、聖遺物なんて訳分からない物を求めているの?』と疑問でした。 次の疑問点に関しては長くなりましたので、コメントに続きます。
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後は『SCS』のシステムについて。 ゲーム内の人物達は所謂『自律思考』を持った存在であり、それが切っ掛けでバグ等の話に繋がると推測出来ます。 ただ疑問だったのが、『自律思考』を持った存在、現実世界の自分の意思を<共感>させるシステムという事です。 そして作中にそこから様々な職種のロールプレイを楽しむと言ったように書かれており……この時点で首を傾げました。 <自律思考>を持った存在、つまり本来の主導権はキャラクターにある筈です。 そしてプレイヤーがゲームにインした時はただ共感するだけ。 共感するだけではゲーム本来のロールプレイは出来ませんし、それではただの傍観者であり、
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おおー。非常に鋭い考察ありがとうございます。 おっしゃるように自分でも矛盾とか違和感ある部分がなぁと思いつつ物語の勢いをつけたまま書き上げてしまいました。ご指摘の点を踏まえて再度構成を練り直してみます。ありがとうございましたー。
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