童子

サークルの依頼によりレビューさせて頂きます。取り敢えず、読んでみたうえでの率直な感想をつらつらと書かせて頂きます。 『また、または、しかし、しかも』――等の接続詞や接続助詞が少く、その結果として全体的に文章のリズムが掴めず、継ぎ接ぎだらけな印象で読みにくかったです。 それと一人称の場面でも、口語(話し言葉)ではなくどこか文語(書き言葉)のように書かれており、更には情緒もなく端的で、読んでいて違和感があり疲れました。 後はルビもあったり無かったりと、常用漢字以外にはルビがあった方が個人的には読みやすいですね。毎回難解な漢字が出る度に読む手が止まり、物語に没頭できませんでした。 それと文字サイズの関係か、普通の文章の途中でブツリと断ち切るように改行があったりと、どうにも改行の意図が読めません。 この作品は良くも悪くも<散文>――というよりは<散文詩>的で読み手が著しく限定されるかと。 では本題。まず30pほど読んだ時点で場面や人物がコロコロと変わり、『主人公は誰だよ』と感じました。 21pから概要の人物――主人公らしき人物が出てきて、『それじゃあ今まで出てきたのは何なんだ?』と、先の少女は主人公より重要なのかと疑問を覚えます。 それと物語の展開からか、設定等の説明をかなり省略しているのかと感じました。ただそれによって、読み進める度に疑問ばかりが積み重なり、個人的にはページを重ねるにつれて読む気が削がれていきました。 設定はたいぶ練り込んであると察する事が出来ますが、文章の関係もあってか全体的にテンポの悪い作品だと感じます。 この作品の長所は設定や展開かとは思いますが、個人的にはもう少し読みやすければ良いのにな……とは思います。 文字数制限の関係でこの辺で。 失礼しましたm(__)m

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