湊カズサ

本気になると馬鹿をみる。 誰もが空気を読み、冷めた気分で辺りを見回す。 世の中それをクールとはやす。 だから誰もが窒息してく。寒さにかじかみ、己を無くす。 『そんな鎖、引きちぎれ!』 『頭じゃなく、魂で吠えろ!』 頭に響くダチの声。 『腐りきった社会、上等じゃんか。だったら俺らで変えればいい。だって俺らは、オギャーって叫びと共に、熱い魂秘めて生まれてきたんだぜ』 はっとした。 同時に思う。 ……俺にはこんな熱いダチがいる。 一緒に笑い、悲しみ、時には泣いたかけがえないダチ。 例え今は離れ離れでも、あの頃の気持ちさえ持ってれば、世界なんか変えられると /_novel_view?w=8854584
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