カイジ

 例えばの話をしよう。  突然変異で、或いはちゃんとした理由があっても良い。  『自分は他人とは違う』という当たり前のことを真剣に考えてしまったとする。  ふと鏡を見る。  “そこ”には自分が当たり前のように映る。  だがそこにいる【自分】は【他人】とは明らかに違う。  髪の毛。目。鼻。口。腕も筋肉も脂肪も足も。  全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部。  他人とは違うという当たり前のことを考え込む。  その時人間は、自分は周りと同じ《人間》なのだと、《ヒト》なのだと、言えるのだろうか?  “それ”は謂わば真理。  “それ”は確認(み)てはいけない真実。  考えろ。  思え。  感じろ。  その真理(こたえ)に辿り着き、受け入れなければ――――  と中二風に書いてみた。ふひひ
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