翡翠しおん

レビューイベント主催者 翡翠しおんです。 二作品目のレビューをさせていただきますね。 では早速。 悩んだのですが、ケイトの設定について突っ込ませてください。 最初、ケイトは『男の子』という印象でスタートさせていますよね。 その後、実は女の子だったんだと分かる。 これだけ拾い上げれば別におかしいことはないのですが、流れに違和感があります。ケイトの話し方から見ても、この子は普通に女の子です。 ただ一人称が『僕』という一点だけしか『男の子としての成分』が足りてません。最初は気にならなかったのですが、話が進むにつれて、ケイトが一般的な女の子にレベルダウンしています。 仮にも男友達として接するようにしてきたのであれば、振る舞いや語り口調にその一端を残しておくべきかと思います。 そういうわけで『にゃにゃ』等の萌え少女成分はある意味で流れを妨げています。これでは「あるだけ」の設定の印象です。 その設定を押すよりは、もっと王家の家系であることを押し出した方が物語としての深みが増す気がします。 具体的には『親友の男の子が実は女の子だった』というより『幼馴染の少女が実は王家の人間だった』という方がインパクトがあるんじゃないでしょうか。 一般家庭育ちのアダスには、王家由来の人間の方が驚きが深いと思いますので。 それから、文章中の癖で気になるのが「・・・・」と「……」の混在です。 どちらかに絞った方が、もっとスマートな文章に見えます。 誤字脱字も多いですね。古い部分は見落としがちですが、新規読者様が見るのは逆に古い部分です。そこで誤字脱字や文章規則がぐちゃぐちゃだと、ただでさえ壮大な設定において、読み込む気力を削ぎやすいですから。もう一度全体を読み直してみることをお勧めします。 また、文章の書き出しは一字下げるのが通常です。 それから、たまに出て来る絵文字や顔文字は……控えたほうが良いかと思います。何かしらの書籍化を狙っているのであれば尚更です。 書籍は通常横書きではなく、縦書きですので。 折角の設定が細部の違和感で薄れている印象です。 何かここは外せない、という点を絞った方が続きを期待しやすいのではないでしょうか。 長々とレビューしましたが、何かあればご連絡ください。 これからも、自分が納得のいく楽しい作品を作ってくださいませ。では。

この投稿に対するコメントはありません