神田 翔太

近づいてくるサイレンの音。 炎に包まれる部屋。 緊迫のラストシーン、迫力がありました。 仲間を裏切れずに、最後は炎に包まれてしまった絵奈。 彼女は、凪人の作品の中で、生き続けるのでしょうか? たくさんのクリエーターたちが小説を書き続けるのは、作品の中で叶えたい夢があるからなのでしょうか? そして、事件が解決してから届いた謙介からの時間差のメール。 とってもせつなかったです。 二人の関係に先がないことはわかっている。 もう終わりにしたいという気持ちが、言葉にしなくても伝わってくる。 それなのに別れたくない。 できればずっと一緒にいたい。 謙介は、二人が愛しあった証として、「裏切り者の棺」に残された二人の名前を、永遠にネット上に残したかったのでしょうか? とっても謎の多い素晴らしいミステリーでした。 この素晴らしい作品が、たくさんの人に読まれ、たくさんの人の心に残ることを願います。
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