9×9=81

鉛筆とパンというノスタルジック溢れるシーンからの出発で、心清らかに読むことができました。 時をかける鉛筆。ただ思いつきだけで進むのでは、いつか必ず泣きを見る破面になる、時空に掛けられた石橋。きっと、神様が下さった鉛筆は、初めに見せられた将来を覆せるように、少年に備える力を与えたのかと思います。 たった一本、たった一瞬、それだけで人は大きく成長できる。少年は、曖昧であった思考からの羽化を果たした、一瞬の子供時代を描いた作品だと思います。 見たらかなり感動できるCMドラマみたいで、結構印象にも残りそうです。

この投稿に対するコメントはありません