たすう存在

まずは、読了後随分と時間の経ってからのレビューであることをお詫びします。 ですが本作「経津丘高校の日本神道」の面白さは、時間を置いてもその鮮烈さが褪せることはありません。 個性豊かな登場人物 これでもかと詰め込まれた様々なオカルト要素 街を脅かす謎の解明 伏線のきいた意外な真相と迫力のクライマックス 「経津丘高校の日本神道」には、この種類の、いわゆる伝奇バトルファンタジーものにおいての作品が面白くなる要素が全て含まれています。 殊に終盤、たたみかける意外な真相たちから怒涛のクライマックスまでの展開は、ページを送る指が止まりませんでした。 また、断章として挟まれるエピソードが、意味を結ぶ瞬間はまさに鳥肌ものです。 序盤の展開の遅さ、というか迷いのような点こそ指摘箇所としてはあがりますが、それが瑕とならないくらいの一級エンターテイメント作品だと思いました。 今後もリュウジの成長を追いかけて読んでいきたいと思います。 ありがとうございました。
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レビューありがとうございます。 作者であるわたくしへの激励、アドバイスのみならず、ネタバレを控え初見の方へのアプローチにもなっておりうれしい限りです。 序盤の迷い――たしかにリュウジと一緒に作者も迷っていた感がありましたね。 オカルト、剣術と好きなものを詰め込み、ちょっと苦手な謎解き要素を入れた作品、楽しんでいただけて何よりです。

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