よよよ

――触れたい、なのに触れられない。 少女のような切なさと。 ――触れられないから、貴女の触れたものに触れる。 貪欲な、艶めかしさ。 ふたつの魅力が絶妙に交錯する作品でした。 そして絶妙に交錯するのは、登場人物も同じ。 冷静で残酷で、本音の見えない紗羅。 素直で肉欲的な菜々子。 紗羅が菜々子を惑わし、菜々子が紗羅を追い掛ける。 確立した関係に見せかけて…… 実のところ、捕食されるのは菜々子ではなく紗羅ではないかと、思っています。 紗羅自身の台詞にあるように。 捕食させる、そう仕向けることが、紗羅の快感でもあるのかなあ……なんて。 いやはや、文学的な6頁でした! さすがのはらさんです! 素敵な作品をありがとうございました!
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よよよさん、読んでいただいてレビューまでありがとうございます!よよよさんのレビューはいつも深いところまで読み解いて下さって、こちらのほうがハッとさせられてしまうので、すごく嬉しいです。沙羅の本音、ムフフ。ライオンとハイエナ、どっちが勝つのでしょうね(笑)。

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