9×9=81

「青春」とは、字に書いて通り「青い春」。 青果実とあるように、どこか未熟な部分がある青春系ライトノベル。 主人公の勝も当然ながら、ヒロイン、妹、母親、先生、幼馴染に、それぞれが持つ欠点を特に上げた個性に満ちたコメディーです。 この作品のテーマを上げるとすれば「青さ故の不器用」 主人公は自分のスペックと性格の折り合いかつかめない、やる気の不器用さが。ヒロインの白川さんには、素直になれない感情の不器用さ。兄離れができていない妹は、情緒と恋愛の不器用。幼馴染には体格的な不器用さなど。 必ずこういった作品には完璧という人物は一人いそうなのですが、登場人物が異能者の特殊能力みたいに、輝かしい「欠点」を持っているという点が、作品のテーマとなって生きています。 ただ青にとどまるだけではなく、やがては成熟……つまりは立派になっていくという目標が見えているのもなかなか。 ウルトラマンの曲なのですが、doaの「青い果実」が似合いそうです。

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