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さっそくですが、文章などには触れず、お話だけのレビューになります。 まず、こういう話、私は大好きです。 そのため、ここから下はとても長くなります。 最後まで読んでみて思ったことは、ラストの衝撃が薄い気がしました。 それは、どうして主人公が音の原因に気がつかなかったのか、ということを考えてしまったからでした。 途中でいくらでも気がついたはずですよね。部活の帰りであれば、朝通学する時や、帰る間際に鞄を手に取った時点でも音は聞こえるはずだし、そもそも、自分でお守りを鞄につけたのなら、すぐに気がつくのではと、疑問が浮かんでしまう。 もう1度読んで、ハイセさんが書きたかったラストは、『音の原因』よりも『主人公の気恥ずかしさ』を書きたかったのではないかと思いました。 それがどうも、『なぜ気がつかなかったのか』という疑問で薄く感じられました。 知られずに、最後は今までの状況をひっくり返すやり口は読んでいて面白い。 なので、もう少し辻褄を合わせて、騙してほしいと思ったのでした。主人公に気がつかせないためにはと考えてはみたものの、私ではあまり思いつきませんでしたけれど。 たとえばですが、お守りを持っていることにすら気がつかせないとか(そうなると誰かが忍ばせるような描写などが必要かもしれません)、鈴の音に恐怖する根拠とか。怪談や噂話など。それならある場所に来てから、神経をとがらせることで、先ほどまで聞こえていたけれど気にもしなかった微かな鈴の音も、恐怖に感じることもあるかもしれません。 ラスト、親が子供の受験を案じて買ったお守りがここまで子供を追い詰める姿は、まるで親からの圧力の恐怖を皮肉めいて書いているようで面白いと思いました!(そう思うのは私だけでしょうか……) なので、最後に原因がわかった時点で「合格祈願」と書かれたお守りの描写を入れるだけで、圧力は伝わると思います。 それに合わせて、気恥ずかしさを残すには、主人公にもっと馬鹿馬鹿しいくらいの行動をとらせてみると、人間の愚かしい部分が見えて面白いかもと思いました。 書きたいことはまだたくさんあるのですが(なにせこのレビューを考えるのはとても楽しかったのです)レビューはこれにて終了です。 ※上記に書いた、こうしてみては、というのは完全な思いつきなので、どうぞ聞き流してくださいませ。
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コメントありがとうございます。 実はこの話気絶したって以外はノンフィクションで僕が中学生のころ本当に体験したことなんです。 お守りをバックにつけたのは母なんですけど 確かにそういうシーンを書けばよかったですね。 笑い話と思って読んで頂ければ幸いです。 読んで下さって、コメントまでわざわざ書いて下さってありがとうございます。
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ノンフィクションだったのですね(*´艸`*) 短いページ数では難しいかもしれませんが、作り込んだらすごいのができそうですね(b・ω・d) ブラックユーモアは、日常のそういうことから切り取るほうが面白いかもと、とても勉強になりましたm(_ _)m
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お返事書こうと思っていたのに遅くなってしまいました|д・) ソォーッ… あんなにうっとしいレビューで迷惑ではないかと心配していましたが、そう言っていただけて私も嬉しいです。 私もハイセさんと同じように身近に読んでくれる人はいないので、時々、誰かの率直な意見が聞きたくなります。 エブリスタには沢山のクリエイターがいて、同じように思っている人がいるのではとイベントを作ってみました。 ハイセさんからお返事をいただいて、イベントを作ってよかったと思いました(*´艸`*) 今回はお話についてのでレビューでしたが、文章についてのレビューも必要でしたら、いつでもおっしゃってくださいね。分かる範囲で

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