ぬまざわ

思わず自分の中学時代を思い返してしまう、それくらいリアルな物語でした。 彼氏彼女みたいな概念はまだまだ斜め上の存在で、誰が誰を好きとか、誰と誰が両想いだとかで大騒ぎしてしまうような時代。 かつてなんの変哲もない男子中学生だったのですが、部活に趣味に恋愛にと、そのバランスが取れなくなってどれかで、または全てで上手くいかなくなってしまう経験はすごく共感できました。 この小説の良いところであり泣かせられるポイントは、切ないストーリーでありながら悪い人間が一人もいないところなのではないかなと思います。 主人公ワカが中学校生活の最後の最後まで一歩を踏み出せなかったのも、もし自分が彼女だったら(おれ男だけどwww)きっと同じ展開になってしまう。 タケト先輩は自分になにがあろうとワカに優しく接してくれて。 モモ、リノ、オグ、どの友達も結局は裏表なくワカを応援してくれて。 強いて悪者を挙げるとしたなら、概要欄にある「10年越し」という“時間”なのではないでしょうか。 どう転んでも結ばれなかった初恋を辿った末の台詞が「今ね、初恋が終わったの」。 この台詞はもう、涙なしでは読めないです(´;ω;`) 最後に小説として、こんなに素敵な物語を80ページ弱にまとめられたのも作者様の技量なのだと思います。 ただ恋愛小説を読みたい方にだけではなく、自分の学生時代にどっぷりと浸ってみたい方にも自信を持ってオススメできる作品。 文体も文覚的で、さらに読み線の方だけでなくクリエイターの皆様にも読んでいただきたい作品です。 素晴らしい物語を本当にありがとうございました。 ……って、え? 実話って、マジすか?(´;ω;`)ぶわっ
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ぬまたん、素敵なレビューをありがとうございます(*^^*) 甘酸っぱい思い出というと美化されてしまうし、温かな思い出というには余りにも未熟で、 やるせなく、幼くて、真っ直ぐ過ぎた過去の自分を、脳裏に浮かべながら綴りました。 共感して頂けるポイントがあったのであれば、本当に嬉しいです。 レビューを頂いて気づいたのですが、確かに悪者はいないですね! 私は幸せ者だ(^^*) SNSという仮想空間の中だけれど、きっちりとタスキを受け継ぎ、自分の意志でゴールテープを切ることができて、本当に良かったです。 そしてなんだか嬉しい事を沢山言ってもらえて、終始ニヤニヤ(*´∀`*) 恋愛小説という
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