一茅 苑呼

最初の数話は、実は、なかなか物語に入りこむことができず、時間を置きながら読んでました。 というのも、三人称のなかに優羽の一人称が入り込み、話のリズムをくずしていたからのように思えます。 ……が。 優羽の同僚の登場で、いい雰囲気になりかけていた二人が、やはり恋人同士ではなかったという現実を突き付けられた直後の司視点の始まり。 ここからが、イアムさんの小説の真骨頂! という感じで物語にグイグイ引き込まれ、気づけば夜が明けていました(笑)。 結構長く司視点が続くのですが、それを飽きさせない展開と見せ方は、さすがです。 他の作品にも見られる『イケメンの本気恋愛における崩壊』は、良いです、好物です(笑)。 とても長い話ではありますが、たくさんの方に愛されるだけの作品ではあるなぁと思いました。 まだ読まれたことのない方にも、ぜひ司になって「春子、春子~」と、身悶えていただきたいです(笑)。
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