autumn

冒頭を脱する前から警告音が鳴り出している。 ある意味これこそホラー。 近未来、この世界がすぐそこまで近づいてる、と頷けるリアリティ。 そこに恐怖してしまう。 『思想警察』と聞いた瞬間、社会主義国家を連想し思想犯、政治犯が収容所へ… 今の不況や不安は社会に閉塞感を生み、対策がしっかり取られないヘイトスピーチ一つを見ても、先が見えてこない恐怖心がある。 もし、そんな世の中で考えることを止めて 操作されたネット情報に答えを求めたら… 無気力、無関心が蔓延し感情が麻痺したとき、 国民が知らない場所で何が起きても不思議ではない仕組み、恐ろしいですね。 照らし合わせても現実とそうかけ離れてない物語は、運よく捲った者の意識に警鐘を鳴らす。 既に情報が操作され、起きた湾岸戦争を思っただけでも 何が本当か、導きだせる先見性を促された気がしました。 最後、二度と逢えぬと思っていただけに、家族の再会がとてもよかったですね。
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力の入ったレビューをありがとうございます。 この小説のジャンルとして、SFがよいのか、それとも政治とかのほうがよいのか、はたまた……と迷いました。 特典の「あとがき」にも書いたのですが、考えることを放棄した怠惰な人々の行きつく先は……というテーマで、ネットという道具を使ってみたら、こんな感じの話になってしまいました。 ある意味怖さを感じる、というのは、たしかにあるかもしれません。誰かが無責任にネットに書き込んで、それが独り歩きしていって逮捕者まで出る世の中です。 だから、人々にネットに頼らず、自分の意見が大事だと気付かせるために、国家の崩壊まで描いてみました。 そんなお話でも、ハッピ
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夜分です。 ページコメントやら特典が苦手なのですが、今回は読んでみたいと思いました。 ポイントが足りないので数日後に読みに参りますm(__)m あ、私も拝読しながらSFがよぎりました。 私的には、こちらのジャンルで正解だと思います。 では、お休みなさい。

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