Satori

265Pの番外編まで読ませていただきました! 連作短編なので、まだ続きはあって、しかもちょっとここからはやばいんじゃないか(何が?)なんて思いながらも楽しみにしているんですが、『夏色ロマンチカ』で完全にノックアウトされてしまったので、連載中ですがレビュー入れさせていただきます。 さりげない会話ひとつひとつに青春色のにじみ出ており、キャラクターひとりひとりが本当に魅力的。BL作品なのですが、女性陣までみんな本当に素敵です。 大人のかわいらしさがある蝶子先生、パワフルだけど繊細さもあるいとちゃん、素直になれないいまどき女子のマユリちゃん。 男の子も女の子もいて。信頼できる家族がいて、助けてくれる友人がいる。打ち込めることだってある。淡い恋心もその中のひとつとしてすんなりと溶け込んでいて、読んでいて瑞々しさを感じる短編集。 たくさんある物語の中から、何故夏色ロマンチカに夢中になったかというと、やはり『アキ』でしょう。 君平目線で話が進むので、やはりアキの感情は見えにくい。私個人としてはクールな人が好きなのでもう全然そこはチラ見せでOKだったのですが(笑)、夏色ロマンチカを読んで、アキの本音にぐらっときました。 優しさはさくちゃんの専売特許だと思っていたのに、どうやらそうではないらしい。 それまでは私も、優しいさくちゃんもいいなあ、なんて君平みたいなことを考えてたんですが、心が決まりました。アキにします(笑) 君平の罪深いまでの無防備さ、危険な発言の数々と、まあいっか思想も好き。二人で行った花火大会の、君平の気付きと焦りもフレッシュで良かった! そして今回出てきたスカルくんもちょっと気になります。また出てきて欲しいな、なんてひそかに期待しつつ。 次の章も楽しみに待ってます☆
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