藤白 圭

百人斬イベントへのご参加。 ありがとうございます。 読了致しましたので、早速レビューさせて頂きます。 出だしから、ゾクゾクするような描写。 これから一体、何が起こるのか? 読み手に対して、視覚と聴覚に訴えかける導入部分にドキドキさせられました。 SFホラーとありますが、そこに推理や、ファンタジー、ヒューマンドラマを合わせた、複合エンターテイメントといってもよいのではないでしょうか。 古今東西、和洋折衷。 作者様はかなり博識な方なんだろうなぁといった印象を受けました。 (もしかしたら、この作品を書き上げるにあたって、色々と調査し、ご自身の知識として落とし込んだ賜物なのかもしれませんが、この点においては、脱帽です) 第一章から第二章。 第二章から第三章へと、徐々に盛り上がりを見せていき、最後にはまだまだ謎を残し、次の段階へと進むという余韻。 続きが読みたくなることは間違いないです。 独特の個性ある文章。 淡々と描かれている地の文も、かえってこの物語の「怖さ」を引き立てているような気も致しました。 色々な要素を盛り込んだ「ルージュ」 惜しむべきところは、多分ですが、作者様は物語の展開スピードを考えていらっしゃったのかと思いますが、その展開スピードが速すぎて、あちこちに話しが飛んでしまうところ。 様々な要素が盛り込まれているだけに、時々、こちらが置いてけぼりにされた感がありました。 それと、ところどころで、「あれ?」と思う部分がありました。 例えばP12では「高1のカラオケ教室で知り合った」とあるのにP25では「歌教えてるんだ」と聞いていたり。 P52では山川と一緒にいたと言っているのにP54では市川が言った。とあったり。 ちょっとしたところではありますが、「おや?」という部分がありました。 その部分を改善して頂けたら、この作品は、更に更によいものになるかと思いました。 まだまだ未熟者の私の戯言ではあります。 ですが、せっかくの独創性のある素敵な作品。 更に良いものとなって、多くの人に読んで頂けたらと思います。 この度は本当に面白い作品をありがとうございました。
10件・1件
あ、すみません。 レビュー内で誤字が……。 「光一」と書いたつもりが、「高1になっておりました。 申し訳ございません。

/1ページ

1件