藤白 圭

深々と降り積もる雪のような想い。 それは主人公だけでなく、雪のように儚く消えた彼の心にも積もっていたのでしょう。 本当ならば、あの日。 彼の名の通り、春の訪れを告げて溶かす筈だったもの。 それが悲劇を呼び、また、寒の戻りのように雪降り積もる。 二人の名前が示唆するラスト。 そして、ハナミズキや猫といった、物語の中に自然と溶け込んでいるものたちの上手な演出。 相変わらずの巧さに脱帽です。 ラストは彼女の名である雪と同じ儚さを持った、彼の季節を象徴する「桜」が満開になり、勇気をもって歩みだす。 そんな力を与えてくれる物語で、美しくも儚く。哀しくも強いなぁ~と感動しました。 いつも素敵な作品をありがとうございます。
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快紗瑠さん、こんばんは(ΦωΦ) 素敵なレビューありがとうございます。 本編よりもレビューの方が読み応えのあります(☆ステキ☆) 明日を生きる勇気を主人公、それに読者が持ってくれれば幸いです(ΦωΦ)

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