庶幾というタイトルと読了後に感じた感覚が非常にマッチした良作だと思います。 行間の使い方がとても上手で、切なくもどこか優しく物悲しい情景や主人公の心情、最後の展開など全体的に深い味わいを出しています。 私が特に1番この作品に魅力を感じるのは、本作品の情景です。本作品に溢れる切なさや物悲しさ、そして優しさがうまく表現されていて、読み手の心にじわりと染みてきます。 雰囲気が抜群な作品でとても良い作品ですが、ひとつ意外な真実が最後に隠されていればもっと良かったなって思います。 私は冒頭で結末を想像しながら読んでしまうので、そう言ったスパイスを1つ加えてくれるとより深みが出る良い作品になると思います。 行間と雰囲気で素敵な気持ちにさせてくれる本作品。一度読む価値ありです。
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