紗綾

図書館記念日(2016・04・30) 今日は邦都市立図書館で待ち合わせ。 ゴールデンウィークに突入し、行楽やレジャーなどみんなが浮かれる時期ではあるけれど、私たちは周りに流されたりはしない。 きっと彼は私よりも先に来ているはず。 図書館デートの時は決まってそうなのだ。 たまには私の方が先に来て待っていようと思うんだけど、それはいつも叶わない。 待ち合わせ時間はいつもの10:30。 私は毎回到着時間を少しずつ早めているのにも関わらず、彼はいつでも私よりも先に来ているのだから。 前回は早すぎてとうとう開館前に来てしまったけど、それでも私の方が遅かった。 彼は図書館前の木陰に置かれているベンチに腰掛け、文庫本を読んでいたのだから。 そんな彼を見つけた時に、私は彼に敵う訳がないのだと悟った。 だから必要以上に早く来るのはやめようと誓った。 だから今日は10:00に到着。 図書館の開館時間は9:45だからちょうどいい頃合いのはず。 今日も彼はきっと窓際のいつもの席で、頬杖をつきながらノートにペンを走らせたりしているのだろう。 図書館で会う時の彼はいつも、眼鏡をかけている。 高校生の時の真面目な黒縁眼鏡は『卒業』だと言っていた。 大学生になった彼がかける眼鏡はいわゆる"おしゃれ眼鏡" メタルフレームで、大人っぽくて、とてもカッコイイのだ。 だから出来れば私以外の女の人にはその眼鏡姿を見せてほしくない。 私だけの特権にして欲しいって思ってしまう。 そんなことを考えながら図書館に入る。 そのとき私は信じられない光景を目の当たりにした。 いつもの窓際の指定席に座っているのは………別の人だった。 続く え!続くのwwwwwww
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