星乃さゆ

就活と終活と言う二つの意味を持つ“シュウカツ” 就活をする富士さんと終活をする美音子との出会いから話しが始まります。 人は出会いや別れによって沢山の事を得て、失って…その繰り返しの中で、大切なものに気が付いていくのかもしれない。そんな風に物語を読み進めていて思いました。 クリエさまの物語を完結まで読み切ったのはこれで2作目になりますが、言葉の選び方、文章の読み易さも手伝って、目の前に情景が浮かび読み始めるとすぐにその世界に引きずりこまれます。そして、最後のシーンが衝撃でありながら、「ラストはこれだ」とストンと納得させられて。夏夜のその後がどこにあるのか、想像を駆り立てられました。

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