鎌倉敦史

作者は、人間がふだん表に出すことのない、業や性(さが)といった本質の部分描写が本当に見事である。 この物語も、父が抱えていた「秘密」を通して、人の心の奥底を丁寧に描き出している。 最後の驚くべき展開で明らかにされること。 「秘密」とは、決して特異的ではなく、実は誰もが持っている普遍的なものであると、改めて気づかされるのだ。 考えさせられるお話を読ませて頂き、有り難うございました。
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鎌倉さんへ いつも素敵なレビューありがとうございます。 秘密は、大なり小なり、誰しもが抱えている普遍的なものというご指摘は、本作の核心そのものです。それでも人は生きていかねばならいない。そう思います。 戸未来 拝
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