佐崎らいむ

とても懐かしい空気感に包まれました。 幼いころからの体験から、少し大人びて、少し冷めた見方をしてしまう翔。けれどクラスメートたち程妙なフィルターを持たず、彼の目を通して語られるモンちゃんへの感情に、翔少年の本来の優しさが垣間見えます。 シの字、そしてナオミの存在や描写も、猥雑な舞台の雰囲気をさらに濃厚に盛り上げてくれます。 友人を疑ってしまう事で展開した事態、そこからあらわになるナオミの正体、そこからの場面展開。このあたりの緩急がとても鮮やかで、映画を見ているような感覚になりました。 空想的な舞台での再会は、二人の寂しいけど前向きな感情、そして絆を強く感じられ、ほっとさせてくれます。 大人になると忘れてしまう繊細ながら強靭な感情。 そんな、切なくもキラキラした時間を取り戻せる、素敵な作品でした。
1件・1件
limeさん、こんばんは。 ボディコンのお姉さんが書きたくて、書き始めた小説です(笑) 子供の頃を思い出して、ノスタルジックな雰囲気を感じて頂けたのなら本望です。 素敵なレビューをありがとうございました<(_ _)>
1件

/1ページ

1件