大変読みやすく、艶やかな表現が続きますので本当に一気に読んでしまいます。 引き込まれていく地点で、私の中にもサトミがいるのかも……と思わされる。 一貫して最後まで変わらない闇の彼のあり方。 狂っていく人々。 200頁を越えた辺りから、ああ、この結末はもう……と予感させられ、それがどんどんと作品の中で具現化されていく。 字の文はサトミに寄り添いながらもゾッとするほどシニカルに醒めきっている。 人の心の闇を突きつけられる作品です。 終わってみれば、狂気と、エロスと、強烈な人への諦めと憎悪、凍てついた空気感が残る。 忘れられた廃墟に放置されたような、真っ暗な、虚しい、官能的な読後感でした。
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素晴らしいご感想、ありがとうございますm(__)m まさにワタクシが書きたかった世界を感じていただいて、作者として本当に光栄のいたりです!! 読後感最悪なのは。。ご容赦を;;

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