あおい 千隼

まずは「幽玄の里」完結お疲れさまでした。 時代背景がとても古く、当時をしっかりと調べ上げて、当御著作に挑まれたのでしょうね。 ひとつひとつの表現や台詞など、当時と現代を交えて上手く表現されていると思います。 このおはなしのワードは『風呂敷包み』だと思いますが、 けれど個人的には『彦次郎』という存在こそが『鍵を握る存在』かなと。 主人公である『宗次』をあやし、守って、前後の語り部まで務めてます。 風呂敷のなかは、『桜木』の念が包まれていたのでしょうか。 宗次が見た惨殺現場を彦次郎に伝え、現場には何もないと返って来たときはゾッとしましたが、 これまでにも彦次郎はそういった現場を幾度となく立ち会ったのでしょうね。 最後の流れで、「幽玄の里」の全容がはっきりと理解できました。 犬神~などの、じっとりとしたオカルト要素の詰まった、御著作でございます。 おもしろかったです。ありがとうございました。

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