(応援)ご無沙汰しております! この度、エブリスタの企画イベント『みんなで作るおすすめ作品特集』で、 よりたくさんの皆様にこの作品をお読み頂きたいと思いまして、再レビューさせて頂きました! 江戸時代の怪奇談というものには、一種独特の不気味さとテイストが有ります。 恐らく、この物語をそっくり現代版に置き換えるとこのテイストはまた別の物に変容してしまう事でしょう。 それくらい、江戸時代を背景とした怪談には人々の背筋をゾクリとさせる一種の雰囲気、ムードが有ります。 そしてなかなか、このムードを醸し出すのは並大抵の事ではないと思います。 それは、当時の時代背景や生活様式、会話の言い回しを再現するにはしっかりとした文章力が必要となるからだと思います。 さて。 今作品は、実にその文章力がしっかりとしていて江戸時代の怪談のテイストたっぷりの不気味さが漂う傑作だと思います。 ご拝読させて頂き、心底、背筋がゾッとしました。 そうなのです! 西洋の怪談と日本の怪談が決定的に違う所…それは『情念』です。 西洋の怪談に登場するモンスターは、近付く者達を無差別に襲うパターンが多いのですが、 日本の怪談に登場する幽霊は、特定の誰かを恨み、またある時は誰かを愛し、相手の前に化けて出る場合が多いのです。 (もちろん、例外も有りますが) ビジュアル的な怖さもさる事ながらメンタル的な怖さが色濃く、読む者の心情に訴えかけて来るのです。 それが、また怖い。 あっ! す、すいません!! ちょっとレビューから、それてしまいました汗 とにかく、作者様の文章力ももちろんの事、お話の運び方も実に巧みです。 ラストの着地もお見事です! いやぁ、めちゃめちゃ怖かったです汗 良い意味での『居心地の悪さ』を感じながらゾクゾクとしながら読み進めました。 ありがとうございました!!

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