本当に大好きな作品です。 最初にみんなの仲の良い姿がしっかりと書かれているので、疑心暗鬼に陥った後のみんなの姿が凄く悲しいです。 森くんの自殺の原因も、悪意によるものではなく、善意の思いやりが誤解を招いての結果だったーーそれが切なくて溜まりません。 『ウソツキ』である沙弓を許すか許さないかの判断も各々違って良かったです。もし全員が許す選択をしていたら、安っぽい小説になってしまったでしょうが、許さない選択をした人、それも仲良しの中心メンバーにそれがいた事が凄く味のある展開になっていると思います。 良い所を書き綴ると文字数が全然足りないくらいです。ホラー、ミステリー、恋愛、友情、見事に表現されています。 キャラクターの成長が良く分かって楽しめますね。 この作品に出会えた事、執筆してくださった作者様に心から感謝いたします。
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