藤白 圭

昭和の時代。 覆面レスラー『タイガーマ〇ク』(伊達〇人)が、厳しく辛いトレーニングをしていく中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じ苦しみを味わわせたくないと、悪役のクセは中々抜け出せない中でも、孤軍奮闘し、孤児たちに寄付し続ける悲しきヒーローを描いた漫画があった。 そんな有名な漫画を彷彿させる、「覆面スイマー」 まさに、陸から水中へと変化を遂げたヒーロー。 悲しき過去がトラウマとなり、最大限のパワーを出す前に安全装置が働くヒーロー。 しかし、何かの拍子にそのリミッターが外れる。 そのリミッターを外すものこそ、父の形見である覆面という、もう特撮ファンやアメコミヒーローファンであっても、こういうネタは大好物っしょ!!と言わんばかりの発想力。 しかも、この物語のいいところは、特撮やアメコミのヒーローのように、「絶対にあり得ない」力を持っているのではなく、ごくごく普通の青年が、自らの力を最大限に発揮し、自らの命を削ってまでも、人々に勇気と感動と復興支援を与えるという感動的なエンターテイメント性だけでなく、恋愛、青春、友情、ヒューマニズムを組み込んだリアリティ溢れる作品。 人は、「一生懸命」なものに惹かれるもの。 自分の命を削るような、危ういヒーローだからこそ、余計に彼を応援したくなる。 彼女の彼を想うひたむきな愛も然り。 覆面スイマーを中心として集まる「絆」も然り。 そして、常に火事場のクソ力を発揮することで、自らがオーバーヒートを起こしていることなんて、当然、己自身が気が付いているっていうのに、それでも「そこ」に挑み、多くの人々に力や勇気を与える男。 きっと、彼が頑張れるのは、そこに「愛」があったからなんだろうなぁ…… 占い師として出て来たヒプノセラピーといい、難しい医療知識、古式泳法等、あらゆる知識をふんだんに用いていながらも、それらが決して厭味ではなく、自然と頭に入り込むように文章の中に落とし込まれていることにも感動しましたが、それよりも、何よりも。 一人の女性が愛した男の生き様を、ここまで生生しく、尚且つ、ヒーローとして昇華させた『覆面スイマー』 これ、まじでドラマ化か映画化して欲しいっす!! もう、映像で想像出来ちゃいますもん。 『タッチ』と『タイガーマスク』を掛け合わせたような感動をありがとうございます!
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素敵なレビューありがとうございます。 快さん、読んでいて目に汗をかいてしまいましたよ。勘弁してください。 ToMira feels high and hot !!
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いやいやいや(;゚Д゚) この感動を伝えられない語彙不足が申し訳ないっす(汗) これ。 まじで、書籍化もだけど、まじで実写化を切実に求ム。
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