あおい 千隼

レビュー失礼致します。 今回のペナルティーシリーズは学園モノ。 前回のキャストから一新され、主人公は学生です。 閉じた空間に押し込められ、ペナルティーが加えられる…… ただ前作までと違うのは、運だけでなく努力することによって、ペナルティーは回避される――という点ですね。 団結や仲間意識といった、シリーズを通して受け継がれてきた絆や秩序は、今作では皆無になってしまいました。 誰もが疑心暗鬼になり、貶めたり恨んだり、苦しむ者をほくそ笑む者たちが、ペナルティー以上の恐怖に感じました。 主人公にとって、かけがえのない友達。 ですがその友達さえ、信じることができない悲しみが、ヒロインを通して伝わってきました。 シリーズを通して、様々な個性豊かなキャストが登場するなかで、変わらないものがひとつ。 ヒロインを助け、ピンチを乗りきる勇気を持つ、魅力的なヒーローの存在。 作者様が描かれる男性像は、勇敢でとても頼もしく、魅力に溢れる男性です。 ヒロインとともに、胸が高鳴ってしまう…… そんなシーンも数多く、拝読しているだけで胸がいっぱいになります。 不安を煽り、恐怖をかきたてる…… 感情を巧みに操る描写など、とても素晴らしいです。 これからヒロインたちは、どうなってゆくのでしょうか。 つづきが非常に気になります。 楽しみにしております。有り難うございました。
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