僭越ながらレビューさせて頂きます。 モラトリアム・ノアール 私にしては珍しく、本編に入る前に、題名について考えてみました。 モラトリアムは確か……猶予。借金とかに使われる用語だったような…… そして黒。 どう繋がるのかドキドキしながら拝見させて頂くと…… さすがです。面白い! 孤高の狼が絶対女王を騙し、屈服させる見事な物語! モラトリアムは時効・執行猶予とかけていたのでしょうか? そう考えると、犯人が亡くなった今、由貴哉の時効は成立した様なもの。時効の無い殺人罪でも、自分が罪を被るリスク(母は助かる保険ともとれる)を背負って、見事に乗りきっています。 時効を成立させた……そう考えて、もう一度最初から読み返し、森下を見下した笑いのところで手を止めました。……上記を考えてからだと、由貴哉の笑う描写がはっきりと描ける! 全て思い通りになった黒い男の不敵な笑みが! そして女王から屈服される立場へと身を落とし、それを受け入れるかの仕草を見せた森下は、かなり良い、キャラ立ちを感じました。 全てを見抜かれ、抜け殻になり、新たな境地に目覚めようとしている。 そして森下単体もキャラとして素晴らしいですが、そのキャラが由貴哉の妖艶さやノアールを際立たせています。 かなり面白く、多くの人に見て頂きたい作品です!
2件・1件
タッくんさん~! モラトリアムノアールにも、レビューをありがとうございました(;_;) なんか、殺伐としたの読ませちゃった~。 そうそう、モラトリアムって、いろんな意味があるけど、この場合は猶予期間という意味で使ってみました。 タイトルの意味を考えてくださって、うれしい^^ (なんでブラックじゃなくてノアールなんだよ、って、書いた後で自分に突っ込んだ作者ですが、語呂ですよね、語呂w) おお~、由貴哉のたくらみの時効成立までの「猶予期間」!そっちに気づくなんて! まさにそう、母親の死は願わしくないものだけど、その死によって時効は成立したことになりますもんね。 「私(森下)」が何度かモノロー

/1ページ

1件