僭越ながらレビューさせて頂きます。 先ずは前半。 誰にでもある失恋。それが衝撃的な展開で始まり、冒頭から物語に惹き込まれます。 三郎との出会いから、普段の何気ない日常が急変しますね。その表現や描写が素晴らしく、本当にあったの?と聞きたくなってしまうほどでした。 そんなクスッと笑える話から、次々と魅力的なキャラクターが登場し、多くの秀逸な謎と伏線が後半のストーリーへと持ち込まれます。 読者はもう、志織たちから目が離せないです。 そして、全ての謎解きと共に、鼓動が高鳴る後半。 基本は志織視点なのに、横山や三郎の動きが凄く伝わりました。 三郎が怪我をする場面では志織に感情移入し、司が実力行使に出た時は、司と横山の気持ちを交互に感じることができます。 笑いを交えた甘い純愛ストーリーと思って読み始めたため、この素晴らしいミステリー要素と、王道とも言えるドキドキは、言葉に表せないほど楽しく拝見することができました。 フィナーレを前に大きな事件は解決しましたが、さらに謎は残ります。それを純愛の物語にのせ語られる内容は、赤面しながらも、心が暖かくなりました。公園、結婚式、そしてラストを飾る三郎との約束。最高に面白かったです。 それと、忘れていけないのはキャラクターの魅力。 志織、横山、三郎、兄など、誰もが感じる魅力的なキャラクター。 しかし、一番秀逸なのは司だと思います。 面白い作品には、絶対的な悪が必要です。だからこそ、主人公等に強い感情移入ができるのです。 このキャラ立ちと構成には脱帽です。 1000文字では語りきれません。 だからこそ、この作品の面白さは保証します! 最高の幸せな時間を、ありがとうございました!
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タッくんさん、何とお礼を申し上げて良いやら… 私の拙い作品を 読んでいただけただけでも有難いのに、こんなに素敵なレビューまで書いていただき、ひたすら感謝の言葉しかありません。 もしかしたら私以上に深く深く読み込んでもらって、私が書きたかった、でも技量不足で表せなかった部分まで見抜いていただいたのかもしれません。 基本ネガティヴで小心者の為、自分の作品には全く自信がないのですが、レビューをいただき僅かですが自信の〝芽〟の様なものが、地面から生えてきた気がします。 本当にありがとうございました。

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