風間幻像

 お待たせしました! レビュー失礼します! ・良い点  物語に入り込みやすかったです。奥さんの出産に緊張する男性は沢山いるでしょうし、当事者でなくても心情を察することができます。普遍的な人がメインキャラとして出てきたので、親近感がわいて応援したくなりました。のっけからSF的なのではなく、少しずつ異常事態になっていくので、馴染みやすかったです。  そして、辛すぎる展開も印象的でした。愛さんの衰弱の様子は本当にもうエグくて見ていられなくて、なのに目を離せなかったです。同時に、ひどい医者への怒りも積もります。こんなふうに熱い気持ちにさせる話を、自分は書けているだろうかと、省みさせられます。 ・ムムムな点  プロローグで提示される情報が少し多いと思います。あらすじ紹介のようにとれてしまうので、もっとボヤかした方がミステリアスで興味がわくと思います。  二点目は語り口の乱れです。「僕」と「俺」、「先生」と「この女」など時折変化があって、章人さんがどういう姿勢かよくわからなくなる時があります。でも、何かの伏線で意識してそうしてらっしゃってたらごめんなさい!  最後に、たまに展開が速すぎるシーンがあると思います。例えば、応援特典のほうも拝見しましたが、冒頭の窓からの景色の描写が詳しかっただけに、その後の出産場面が一文だけというのは少し寂しかったです。もっと味わいたいシーンなのです!  以上になります。愛さんの苦しみが報われるよう、その娘さんの幸せをお祈りしています!

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