あおい 千隼

レビュー失礼致します。 一見静かな喫茶店かと思いきや、そのお店は不思議に満ちた空間でした。 主人公のマスターと、指定の席でゆっくり腰を落ち着ける相棒の猫。 その小景は、目を閉じると有りありまぶたの奥にひろがります。 店内の内装や、使われるテーブルウェアに至るまで、作者様の素晴らしいセンスが光りうかがえました。 訪れるゲスト様は、その店の雰囲気とマスターの人柄、それに出される飲み物やケーキに惹かれ、足を運ぶのですね。 エーデルワイス。 丁寧に淹れられた紅茶やココア、それにケーキを楽しみに通う母と娘さん。 訃報とともに訪れた母親に、マスターは最高のもてなしを致しました。 常の世で見守る温かな存在。 優しい言葉を授かった女の子は、最後の想い出にマスターの許へ。 とても胸にくるシーンでございました。 人や人ならざる者に、ひと時の安らぎを齎してくれる喫茶店。 特異的な不思議の力を有するマスターと、是非とも口にしたいメニュー。 そして看板猫が今日も席で丸くなるお店。 一度は足を運びたくなる、そんな素敵なお話でした。 有り難うございました。
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あおい様、こんばんは! 作品レビューありがとうございます♪ まさかエーデルワイスにいただけるなんて、感無量ですよ♪ これからも、どうぞよろしくお願い致します!
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