僭越ながらレビューさせて頂きます。 年下の彼とのラブストーリー。甘く、切なく、転勤という二人を別つ恋模様を冒頭では楽しませて頂きました。ついて行く勇気なんて無いですよね。結婚まで考えた付き合いをしていないのに。 遠距離恋愛は? やはり、眩しすぎるタクミに遠慮するアムと、自信が持てなくて強く言えないタクミには無理だったのですね。リアルな心の葛藤を想像してしまいました。 そして問題の後半部分。 成長した二人の恋模様が楽しめるのかなと思っていたら、まさかの展開で目が離せなくなります。 変わってしまったと言うアムを不思議に感じ、二年で好きになった人でも出来たのかな? それとも、タクミが変わり過ぎて、卑屈になっているのかな? 単純にそう考えて読み進めました。 しかし、悲鳴と共に語られる真実。衝撃でした。 語られませんが、アムが全てを告白してる最中、タクミはこう思ったと思います。 何で俺は、無理やりにでもアムを連れて行かなかったんだ! それが、やめろという声になって出てきていると感じました。 描写が素晴らしく、切ない思いと怒りが伝わってくる為、胸が締め付けられました。 でも、二人で乗り越えて行く未来を選択したのですね。 どんなことがあっても、二人なら乗り越えて行ける……そう感じるラストでした。 最後のカウントダウンも秀逸だと思います。 切なくも、最後は爽快感と感動を与えてくれる物語。 面白かったです!
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