江田公三

小説の枠で考えるには、面白さのポイントが分かりづらい。読者を納得させてからすかすとか、逆に疑問に思わせてからすっと同調させるなどの仕掛けがないので、単なる演説に感じられてしまう。 仏教用語のような言葉が多く、読者と筆者の間で意味のずれが生じそうなのも懸念される。 ひとつ疑問。チットは年単位で初期化されて蓄財できないのに、現金化できるのでは効果が薄いのでは? 現金で蓄財される可能性はないのだろうか?  なかなかに謎な作品である。アイディアは面白そうなので、広い読者に理解できる噛み砕いた作品を期待したい。
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