僭越ながらレビューさせて頂きます。 先をよませない展開。散りばめられた秀逸な謎の伏線は見るもの全てを魅了します。 読み進める度に考察するのですが、それが予想出来ない方向に進んでいくので、もう、目が離せません。幾度となく、そうなのかと驚きの声をあげてしまいました。 特に塚本の存在。 彼の世界に引きずり込まれるのは、最早必然。洗練された描写と表現は、この男の立場に読者をおいて読み進めるべく感情を支配します。 そして、真実を知ったときの驚きはミステリーの真骨頂を味わったかの如く、一気に全てのピースが揃った爽快感すら与えてくれました。構成は勿論の事、全てにおいて脱帽です。 特に今回は謎に特化した作品だと、改めてラスト間際に感じていました。プロの作品でも、ここまで予想が外れたものは中々ありません。素晴らしいと言う言葉だけでは表現しきれない物語です。 緻密に計算されているストーリーに重ね合わせた、ため息が出るほど美しい情景や心理描写も、物語に彩りを添えていますね。一人一人がそれぞれの役割をしっかり持ち、数々の情景が重厚な世界を感じさせてくれます。 あえて、ストーリーの本筋は語りません。 絶対に見るべき本格ミステリーがここにあるから…… 最高でした!
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うおおお~、タッくん~~、なんと、一気読みしてくださったのですね!! 怒涛の嬉しいペコメがあって、キャッキャしていたのですが、更にこんなに素晴らしいレビューをくださるなんて>< 一気読みするには、ものすごく重い物語だったと思うのに。 もう、感謝でいっぱいです。 この物語、塚本という癖のある青年が浮かんできた段階で、ほぼ完成したと言っても過言ではないです。 本気でへムタイな(笑)脇役を書いてみたかったんです。←まさかそれが発端? ハードなシーンと謎は、書くのが楽しかったんですが、ラストの静かな語りが、すごく悩みました。 結局この悲劇は春樹にとって何だったのだろうって。 一話の中で成長させる

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