何冊もあるアルバムには、それぞれの思い出がこめられています。 作家志望の慶子は、ロケハンの意味もこめて、中学時代の級友たちの状況を探るつもりでした。しかし現実は、もっと厳しく・・・ 切なくも懐かしい情景が浮かびます。 前科7犯ですか。それでも、やんちゃでも、かつての仲間に会いたいのではないでしょうか。もし会ったら、彼は前歴を鼓舞するかもしれません。でも、彼にはそれしか方法がないのでは。 幹事同士でもめている、と。 それらを日和見的に傍観している慶子がいます。 アルバムを通してて見る、かつての思い出と現在。 点と線。 甘美な思い出がほろ苦い現在へと続いています。 切ないけど、大切にしたかった中学時代への思いが、心を打ちました。

この投稿に対するコメントはありません