【コメント】

恋する声は偽りで

なかなか面白いところに目をつけたな、と思いました。声に恋をする。恋敵の声を真似て電話をする。ありそうでなかった、新鮮なエピソードじゃないかな、と。申し訳ないのですが、以前の紫津さんの作品を読ませていただいていないのでわかりませんが、そういうものを見つけてくるのが得意なんですかね？それは強みだと思います。でも、せっかく短編ですので、ページ数が限られていますし、冒頭にそのフレーズをバーン！と持ってきて、インパクトをつけるのもアリではないかな、と思いました。そうすると、意外と説明が省けるのですよ(笑) よけいなものは極力省略して、もっとたっぷりと描写にエネルギーを注ぎ込むと、紫津さんの持ち味、強みが引き立ったのではと思います。素材がとにかく良いので、それを前面に出さないともったいない！これからの作品も楽しみにしています！

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